〔事例6〕機関故障
平成11年7月20日、モーターボートS号(10名乗船)は、名古屋港みなと祭り花火大会の見物のため、定係地の太田川河口から出港したところ、オバーヒートの警報が鳴りエンジンが停止した。
船外機から水蒸気が出ており過熱していたため、熱が冷めるのを待って再起動を試みたが起動しなかった。
S号は、付近を航行中のタグボートに対し、懐中電灯を点滅させ救助を求め、当庁から巡視艇が向かい、S号を定係地まで曳航した。
太田川河口付近には、多数のゴミが浮遊しており、冷却水系統にゴミが詰まったためであった。
◎主たる海難の原因 整備不良
〔事例7〕推進器障害
平成11年2月7日、モーターボートK号(3名乗船)は、千葉県市原から名古屋港に回航中、一旦、鳥羽港に寄港後、名古屋港に向かうため鳥羽港を出たところ、設置された海苔網の外周ロープに絡網し航行不能となった。
該船船長が、携帯電話で当庁に救助を求め、巡視艇及び海苔網所有者の漁船により引き出され、菅島漁港まで曳航された。
該船は、推進器及び軸受部の曲損を生じた。
◎主たる海難の原因 見張不十分
〔事例8〕その他(バッテリー放電)
平成11年5月1日、モーターボートT号(1名乗船)は、衣浦港を出港し、豊浜漁港沖において、場所を移動しながら魚釣りを行い、釣りを終えてエンジンを起動しないままモーターでアンカーを揚げ、その後、エンジンを起動しようとしたがセルモーターは回るもののエンジンが起動せず、バッテリーが上がってしまった。該船船長は、携帯電話で当庁に救助を求め、巡視艇が出動して豊浜漁港に曳航した。
該船は、Vベルトの緩みによるバッテリー充電不足であり、バッテリーを交換するとエンジンは正常に起動した。
◎主たる海難の原因 船体機器整備不良