編集後記
○来年度から全国吟詠並びに剣詩舞コンクールの部門別年齢資格が変更されることは本誌七月号で発表しましたが、八月三十一日開催の財団本部常任理事会で、来年三月に決選大会が実施される第二十九回全国少壮吟詠家審査コンクールについて検討が行われ、決選大会入選者に関する実施要項の一部を変更することを決定しました。それは、これまで少壮コンクールの年齢資格上限の関係から、決選大会で入選することができても、満五十五歳に達している場合は、その年度で挑戦を終了、翌年度の参加は認められませんでしたが、今回大会から新たに特例が設けられ、決選大会入選者に限り年齢資格満五十五歳超過の場合であっても翌年度の全国決選大会に出場することができることとなりました。更に、連続入選した場合には続いて出場することができます。なお、残念ながら、この特例は前回決選大会以前には適用されないことになっています。
○併せて、財団本部常任理事会では各種吟詠コンクールのプログラムから、音程(本数)の表示を削除することについても検討され、これを実施することにしました。その結果、今年度の武道館大会・全国吟詠合吟コンクールのプログラムから音程表示がされないことになりました。これは、「財団指定吟剣詩舞道伴奏集」(伴奏集テープ)の採用にともない、音程審査の内容が変わり、伴奏音との調和に審査の重点が置かれることになったことによるものです。その結果、音程審査員は自分の耳のみで審査(音程確認機器は使用しない)をすることになりました。そこで、とかく考えられがちな音程(本数)の高い低いによる先入観を払拭する意味からもプログラムヘ音程(本数)の掲載をしないことになったものです。
(矢萩保三)
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水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
一、自から清く他の汚を洗い清濁併せ容るの糧あるは水なり。
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹川良一