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編集後記

 

○本誌―舩川利夫先生に聞く―「吟詠上達のアドバイス」は、舩川先生の声のトレーニングに関する方法論づくりの提案を受けて、吟詠に必要なからだづくりの実践法としてウォームアップのためのストレッチ運動、続いて、からだづくり運動のプログラムヘと進んでいます。これらは、吟詠の発声に直接関係するものではないように思えますが、やってみると意外と効果があるものです。長期の闘病生活から復帰するためのリハビリで、歩く前に、ベッドに横たわったまま、歩くときの腕の上げ下げ運動から始めることが歩行機能回復にたいへん効果を発揮するという話を聞きましたが、これと同じようなことではないでしょうか。

○歩行に上腕の運動がたいへん関係しているという話でしたが、これは吟詠の発声にもたいへん関係のある背筋(はいきん)の働きを促し、これを回復させることにほかならないと思います。私ごとですが、吟詠の発声は背筋の働きに頼るところがたいへん大きいと考えています。日頃、とり舟体操をしたり、散歩時に両手に一キロのダンベルを持って歩くことを励行していますが、自分の最高音程を高くしたり、それを維持するのにたいへん効果があるようです。このように吟詠の発声に直接関係ないように思える毎日のトレーニングに吟詠上達のポイントがあると考えています。

○日曜夜のテレビ番組「さんまのスーパーからくりTV」には、俳優の中村玉緒さんが登場して、いろいろなことに挑戦しています。二月にはゲートボールに挑戦していたと思いましたら、五月は『必聴・玉緒詩吟で七言絶句』と題して詩吟にも挑戦しているのを見ました。中で、詩吟呼吸法を修得するため、玉緒さんが仰向けに寝たまま詩吟の発声をするシーンが出てきましたが、この時、そばで一緒に横たわって教えていた師範にたいへんウイットに富んだ言葉(「男の方とこうして横たわるのは久しぶりです」)をかけ爆笑を誘っていました。この腹式呼吸修得法など、詩吟関係の方々がご覧になっていたら、たいへん興味をひいたものと思います。

(矢萩保三)

 

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水六訓

一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。

一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。

一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。

一、自から清く他の汚を洗い清濁併せ容るの糧あるは水なり。

一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。

一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。

水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。

笹川良一

 

 

 

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