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―第二十九回全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会開催にあたって―

吟道を通して正しい人づくりを

(財)日本吟剣詩舞振興会 会長 笹川鎮江

 

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財団法人日本吟剣詩舞振興会主催、第二十九回全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会が、本日ここに盛大に開催されますこと、まことに喜ばしいことと存じます。早朝よりご来場の皆さま、並びに本大会のためにご準備をいただいた大会役員のかたがたに深く感謝申し上げます。

吟詠は、老若男女だれでも気軽に楽しめる大衆芸術であると同時に、“礼と節”を教えるものであり、今日までの日本の民族精神の形成において大きな役割を果たしてきたばかりでなく、これからのわが国の精神文化の高揚においても大きな期待がかけられております。

この吟詠が、全国的な規模へと広がり、一般はもとより、次代をになう青少年の皆さまの間においても盛んになっておりますことは、欣快の至りであります。

本大会は、全国の少壮吟詠家の日ごろの研鑚を競う場と同時に、すぐれた少壮吟詠家選出の場とし、吟詠の芸術的向上を図り、あわせて吟剣詩舞道の普及振興に資することを目的とするものであります。

出場者の皆さまには、日ごろの精進の成果を十分に発揮して、よりよい成績をおさめられるよう希望いたしますとともに、ご来場の皆さまにおかれましては、芸術的・音楽的に進歩した吟詠の今日像を正しく理解され、ひとりでも多くのひとが斯道に親しまれますようご期待申し上げます。

最後に皆さまのご健康を祈念して、私の挨拶といたします。

 

 

 

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