2. UIターンしたきっかけ
Aさんは、それまでの仕事を自分の気持ちの中で一段落つけられたことや、地域コミュニティ内でのしがらみを感じており、これからの人生を、自分のために生きられる場所を探したいという思いで移住先を探していた。そのため、大阪から3時間程度で行ける範囲で、20カ所くらいの自治体を選び出し、その中から良さそうなところを数カ所ピックアップして、自治体に紹介の手紙を出したという。手紙を出しても何の反応もないところもあり、自治体によって対応に格差があることをその時知ったという。実際に現地に足を運んだところは6カ所に上ったが、Aさんが、移住先を九重町に決めたのは、役場担当者の対応に好感が持て熱心さを感じたこと、自然環境の良さ、医療環境の良さ、などの理由からだった。Aさん自身は、自治体のアフターケアがどの程度受けられるのかを決め手のひとつとしていた。行って話を聞いてみると、対応が事務的と感じられたり、「建物だけ紹介しますからあとはご本人で」というところが多かったという。担当者と会って話を詰めていくうちに、親身になってくれていることを感じられたという。移住を考えはじめてから実際の移住までに3年ほど費やしたという。
一方、Bさんは、雑誌の取材で九州一円を廻ったことがあり、九重町にある飯田高原ややまなみハイウェイのことも良く知っていた。移住を決断した理由は、仕事上のしがらみを感じはじめていたことや、結婚して子育てをしようとしたとき、福岡のような環境で育てたくないと考えたからだという。最初から九重町が好きで、飯田高原周辺で探すようにした。最終的に決めた要因は、役場の担当者の熱心さと、自分たちの希望も良く聞いてくれて、地元の都合を一方的に押しつけてこなかったこと、自分たちの要望に対し、その場ですぐ動いて対応してくれたこと、町内で移住者たちを認知して貰えるよう動いてくれたことなどが、大きかったという。Bさんの場合、移住を考えはじめてから実際の移住までに1年ほど費やしたという。
3. UIターンに求めたもの
Aさんは、自己実現の場を田舎に求めて移住してきたといえる。やりたいことがやれて、次の目標に向かって動いている実感があるという。休耕田を借りて畑仕事をしたり、ステンドグラス作りに取り組んだりしているという。田舎暮らしをするようになって、それまで住んでいた都会を楽しめるようになったという。今では月に1回福岡に泊まりがけで遊びに行くのが楽しみになったそうだ。