資料-5 紅ズワイガニの鮮度保持予備試験
1. 試験目的
紅ズワイガニの鮮度の目安である腹部ないし底節部の褐変防止効果を確認する。
2. 試験方法
漁獲直後の紅ズワイガニを船上にて一次処理(鮮度液塗布)し、発泡スチロールの箱で常温貯蔵し、経過観察を行った(3日、4日、6日、7日)。
サンプル数は試験区、対照区とも各2匹とした。
3. サンプルガニの漁獲日
平成13年1月初旬
4. 漁獲海域
朝鮮半島東朝鮮湾東方海域
5. 試験者及び協力者
試験者:栗木正文
境港かにかご朝鮮出漁部会会長、栗木水産代表
鳥取県境港市中野町2299
協力者:坂本正
株式会社コミュニケーションオフィス・キッド代表取締役
高知県高知市中久万49-12エントランスパークビル3F
6. 試験結果
試験3日目より対照区は腹部の褐変が進行して黒味をおび始めているが、試験区は僅かである。4日目では、対照区は褐変の進行が腹部の節全体に影響し始めている。試験区は3日目とほとんど変化なし。6日目では、対照区は褐変の進行が腹部の節全体に著しく影響していることが確認される。試験区は4日目と比べて僅かの褐変の進行が確認される程度である。7日目では、対照区腹部の褐変度合いが著しいが、試験区は殆ど変化がない。
甲殻類の紅ズワイガニヘの一次処理において、鮮度液は良好な鮮度保持効果を及ぼしていると考えられる。