1999年5月16日のSeaFiFSクロロフィル濃度画像は、残念ながら沖縄周辺海域では雲が多く、海ヤカラ1号付近では雲に覆われていない画像は僅か1画素だけであるが、その点でのクロロフィル濃度推定値は周辺海域に比べ高い値となっている。これは海ヤカラ1号の効果による植物プランクトン増殖の結果と考えられるが、何分雲に囲まれた中での1画素だけの結果であるので、断定もしにくい状況である。
しかしながら、現場海域ではある程度広い範囲に渡って海色の変化が認められるとのことであるので、晴天時の観測ができれば当然衛生海色観測により表層クロロフィル濃度の空間分布が捉えられるはずである。過去及び次年度以降の衛生データの精査が望まれるところである。