揚水流量(H)と吸込揚程(Q)の関係は次式にて与えられる。
H={λ・L/D+(ζ1+ζ2)+Σζ}・{Q/(π・R2)}/2g
取水管内径 D=50mm
取水管半径 R=25mm
取水管長さ L=1560m、810m
取水管継手部の絞り係数 ζ1=0.17×n×(40/50)2
取水管継手部の拡張係数 ζ2=0.13×n×(40/50)2
弁、エルボの損失係数 Σζ=3
揚水確認では、時間経過にともなって低下していく取水管出口海水温度を測定することによって、低温の深層水が取水管内を通過して海面に上昇してくる過程において、深層水より水温の高い取水管外部の海水と熱交換した結果を知ることができる。
取水管出口海水温度の変化がゼロとなった時点の温度が、深層水を熱交換した結果の取水温度を知ったことになる。
「海ヤカラ1号」設置海域付近の海洋観測から得られた深度毎の海水温度変化データ用いて熱交換予測計算を行い、揚水確認で得られた熱交換結果温度と比較して設置後の取水管には異常がなかったものと考えられる。