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「洋上設置型海洋深層水取水装置による海洋深層水の調査研究」報告書

 事業名 洋上設置型海洋深層水取水装置による海洋深層水の調査研究
 団体名 沖縄県海洋深層水開発協同組合 注目度注目度4


4. 設置

4.1 作業設備及び作業内容

設置作業に当たっては、「海ヤカラ1号(改造前)」の洋上設置工事実績を有する沖縄県内の工事会社が保有する作業設備(作業用台船、曳船、作業船等)を使用した。

また、「海ヤカラ1号(改造前)」の洋上設置作業過程において反省点を体験した関係者が作業設備及び作業要領の改善を検討した上で設置工事を実施した。

作業設備に関する改善点は次の通りである。

1) ブイ本体の着水作業性と安全性の向上及び取水管システム繰り出し時の健全性を向上させるために、ブイ本体の搭載・据え付け位置を台船の船尾から船首端に変更する。

「海ヤカラ1号(改造前)」の場合は、着水作業時にブイ本体を吊り上げ状態のまま空中移動する距離が長く、ブイ本体とこれに連結している取水系が空中において大振れが生じて、作業の安全性と取水管の健全性維持が懸念される状況が生じていた。

2) 取水管システムの繰り出し・着水作業の迅速化と健全性維持を図るために、取水管システムの繰り出し用ガイドローラーを台船の船首端に新設する。

「海ヤカラ1号(改造前)」の場合は、取水管が台船の甲板上を擦らないように人力によって手運びを行い台船の船首短まで移動していたが、作業の迅速性と取水管の健全性維持の点で懸念があった。

3) 台船、曳船、作業船に夫々高感度トランシーバー及びGPSを配置して設置作業の信頼性を確保する。

「海ヤカラ1号(改造前)」の場合は、通信系統の感度不良が発生したことによって取水管の海中投入作業の指示系統に不備が生じた。

また、GPSを配置していなかったことによって、海面に展張された取水管が潮流に流されて大きな弧状に緩んだままの状態で海中に投入され、そのために絡まり圧壊が懸念され、取水管回収後圧壊個所が確認された。

 

(1) 設置作業設備

・台船 第101号 1000トン型、クローラクレーン(80トン)搭載

全長 40m

幅 14m

高さ 2.5m

喫水 0.5m

 

 

 

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更新日: 2023年6月3日

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