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しかし実力はまだそこまで追いついていないので、今の目標は免状に見合う力を早くつけることとして色々と勉強中です。

4年前にスポーツ・クラブに入会し、水泳を始めました。泳ぎは少年時代から得意で、3,000m位は平気で泳いでいました。これまでに歩いたり、テニスも大分出来るようになっていましたので、当然以前のように泳げるつもりでしたが、思うように身体が動かず、最初は10mしか泳げませんでした。これでは練習しても100m泳げるようになるか不安でした。それでも気を取りなおして出来るところまでやってみようと、まず水中歩行と水泳を併用しながら練習して、3ヵ月後20m、7ヵ月後に50m、2年半かかって100m泳げるようになりました。その後は少しずつ距離が伸び、今では予想もしなかった1,000mが泳げるようになり嬉しく思っております。

これからも更に新しいことに挑戦してみようと思い、指先の訓練にもなる彫刻の勉強を始めてみたいと思っております。

発病後何年たったからもう機能回復はしないと決めないで、挑戦すれば少しはよくなると信じることです。

現在気をつけていることは、歩く時の姿勢です。真っ直ぐに立って決して前かがみの姿勢にならないこと、イザという時、前にバッタリ倒れるのを防ぐために片手は必ず空けておきます。荷物は片手で持つようにしています。歩いていて気がついたのですが、一般の先輩者にも歩道を真っ直ぐに歩いているつもりで、左に右に蛇行している人がけっこういます。病気をした人間はもっと蛇行して歩いているのではないかと思い、目標を定めて真っ直ぐに歩くように気をつけています。

病後であれば普通の人より当然緊張感が少ないのではないかと考え、ちょっと外出する際でも、めんどうがらずに必ず部屋着は着替えて、少しは外出着らしくして出かけます。その際左右に注意して、無意識で歩くことがないようにしています。

このようにいろいろと書くと、なんと大変なことをやっていて御苦労なことだと思われると思いますが、病気をしたことを忘れずに、他の人よりもハンディがあるのは当然と考えて、少しでもその差が縮まるように注意しています。

このままでよいと思うのもその人の人生ですが、同じ人生なら少しでも楽しく送りたいと私は思っているので、気働きの薄れている分を、このようにして少しでも気持ちに張りをもたせてる訓練をしているのです。

一度しかない人生なら少しでも楽しい日々を送りましょう。

 

看護をどう変えれば、褥瘡がなくなり、咯痰の排出もよくなるか

全人的アプローチとしての腹臥位療法のすすめ

 

2000年6月17日(土) 12:30〜16:00

干代田区公会堂(地下鉄東西線、半蔵門線、都営新宿線/九段下駅下車)

参加費 LPC会員 3,000円/非会員 4,000円

プログラム

12:30〜14:10 全人的アプローチとしての腹臥位療法…有働尚子

(VITA臨床生命学研究所所長)

14:30〜15:10 腹臥位療法を試みて…熊谷佳代

(加西市立病院看護部長)

15:40〜16:00 医学ならびに習慣からみた腹臥位療法…日野原重明

((財)LPC理事長)

 

チラシ請求、お問い合わせ TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 (財)ライフ・プランニング・センター(LPC)

 

 

 

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