日本財団 図書館


スピリチュアル・ペインと援助者の姿勢

 

丸屋真也

ライフ・プランニング・センター臨床心理ファミリー相談室長

 

スピリチュアル・ペインとスピリチュアル・ケア

 

私は臨床心理をアメリカで学び、臨床に従事していましたが、3年ほど前に日本に帰国し、ライフ・プランニング・センターで臨床心理ファミリー相談室を開設して、実際にカウンセリングを始めました。最近では、1年に1,000件以上のケースを扱っていますが、毎日、精神的・情緒的な問題を抱えておられる方々に心理療法を行っています。その中で、たびたび直接的あるいは間接的にスピリチュアル・ペインの問題を扱うことがあります。相談には、心理的な問題だけではなく、人生における信仰の問題を抱えた方、あるいは神とのさまざまなかかわりについてみえるケースもありますので、ほとんど毎日のようにスピリチュアルの問題について扱っているともいえます。

今回は、スピリチュアル・ペインの心理的な側面とスピリチュアル・ケアヘの方向性について、臨床の現場での体験を含めてお話ししたいと思います。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION