日本財団 図書館


この時期になると、手の平全体の運動から、指先を使った運動へと発達していく。では、子どもの手・指が発達していく過程を、年齢順にあげてみる。

0-1ヶ月;把握反射などの原始反射<図1-2>が見られる。

1-2ヶ月;手を開いたり閉じたりする。

2-3ヶ月;手足をもて遊ぶ。手を口に持っていく。手でものに触れる。

4-5ヶ月;仰向けのまま差し出されたものに手をのばす。(目と手の協応)両手指をからみあわせる。

5-6ヶ月;目で見たものに、手をのばしてつかむ。手の平全体で包む様なつかみ方をする。

8-10ヶ月;親指と他の4本の指の対置によるつかみ方が始まる。

10-12ヶ月;親指と人さし指・中指で、つまむ事が出来る。持ち上げ、置く事が出来る。とって欲しい物に指をさして要求する。

1歳3ヶ月;クレヨンを握ってなぐり描きをする。2個の積み木を重ねる。厚地の絵本のページを2、3ページまとめてめくる事が出来る。

1歳6ヶ月;クレヨンを持ち替え、グルグルさせるなどのなぐり描きが出来る。3、4個の積み木を重ねる。円らしきものを描く。

2歳-2歳6ヶ月;厚地の絵本を1ぺージずつめくる事も出来る。ビーチボールの様な物なら投げる事が出来、投げても転ばない。

2歳6ヶ月-3歳;コップや茶碗に入っている物をこぼさずに飲む事が出来る。コップからコップに水を移す。手本を示してやると、クレヨンなどで曲がらずに垂直線が描ける。色紙を2つに一度折りする事が出来る。

3歳-4歳;色紙の二度折りが出来、ハサミが使える様になる。クレヨンなどで円や、縦や横の線が描ける。ビンのふたをとる。洋服の着脱が出来る。大きな紙に共同で絵を描く。

4歳;ミカンの皮やキャラメルの紙を上手にむく。ハサミで簡単な形を切り抜く。ボタンをとめられる。ぞうきんや手ぬぐいをしぼれる。豆の様な物でも、箸でつまめる。

5歳;ひもが結べる。折り紙が上手になる。ホッチキスが使える。手首の回転がスムーズに出来る。クレヨン・鉛筆を正しく持って使える。ほうきとちりとりを持ち、掃除が出来る。水の入ったバケツを二人で運び、持ち替えが出来る。

6歳;はちまきが結べる。のこぎり、ナイフが使える。2人で縄を回せる。7mm幅の波型

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION