身近な素材を使っての教材開発
北海道造形教育連盟顧問 伊藤善彬
I 教材開発の視点
園児に工作教材を与える時、「何のために何を」や「誰のための」を十分吟味しているだろうか。
おうおうにして「面白そうだから(指導者側)」とか、「こんなものを作ると親が喜ぶだろう(親の立場)」などといった子ども不在の安易な目的でやっているように見受けられる。
園での活動はすべて子どもに力を付けるためのものであるから、子どもの実態(発達段階)に合わせて力を引きだし高め、深めていくために最も有効な教材を開発していかなければならない。
1、 脳と目と手の協応強化
・やる気を起こさせるものの教材化。
・意欲の持続につながる援助。
・発達段階を考慮した材料吟味。
・成就感を味わせる題材開発。
2、 手順の体得
・仕事の効率を考える。(効果的援助)
・作り方の工夫。
・やって見せ、やらせて体得させる。
3、 発想力を高める
・ごっこ遊びの深化。
・見立て遊びの発展。
4、 手の巧緻性を高める
・手の機能訓練。
・道具の駆使。
・バランスの取れた身体の鍛練。
5、 技の蓄積
・繰り返す。
・発展させる。
・駆使させる。
II 指導・援助
1、 指導はおくゆかしく
お=
く=
ゆ=
か=
し=
く=
2、 援助ははひふへほで
は=
ひ=
ふ=
へ=
ほ=