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資料3.1.4

 

報道発表資料

平成12年10月6日

科学技術庁

運輸省

気象庁

 

気候予測のための海洋観測促進に向けた国際会議について

 

的確な気候予測に必要な、海洋の詳細かつ地球規模の観測・監視のため、世界各国が協調しつつ海洋観測の促進と強化が重要視されています。この主要な取り組みとして、アルゴ(Argo)計画が国際的に推進されようとしています。我が国においては、ミレニアム・プロジェクトの一部である「高度海洋監視システム(アルゴ計画)の構築」として、運輸省・科学技術庁が共同して、平成12年度から実施されています。

標記会議は、アルゴ計画をはじめとする海洋観測を促進するため、2つの国際機関(全球海洋観測システム(GOOS)、南太平洋地域環境計画(SPREP))と太平洋域の主要4カ国(インドネシア、フィリピン、米国及び日本)からの参加を得て、10月5日に東京において開催されました。

会議では、参加各国の気候予測や海洋観測の現状や課題についての報告、及び、太平洋域の海洋・気象機関等を対象としたアンケート調査の報告があり、続いて、参加者による活発な意見交換が行われました。その結果、

・気候予測については、十分な準備期間を持って社会・経済的に予防措置を執るためにも、精度の高い予測情報の提供が重要であること。

・精度の高い予測のためには、広範囲かつオペレーショナルな気象・海洋のデータの取得が不可欠であり、'太平洋におけるアルゴ計画が重要であること。

が確認されました。

また、今後各国が進むべき方向について確認しました。会議の最後には、アルゴ計画の地域的な協力体制の構築を推進するとともに、太平洋域の関係国のキャパシティービルディングヘの取り組みの重要性と海洋・気象機関へのアルゴ計画への積極的な参加を呼びかける「東京Argoステートメント(添付)」が採択されました。

なお、本会議は、(財)日本気象協会の主催により、日本財団助成事業として行われました。

 

本件問い合わせ先:

気象庁総務部企画課 倉内(内線2261)

気象庁気候・海洋気象部海務課 横田(内線5116)

 

 

 

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