4.2 観測値による検証
(1) 概要
図4.2に示す気象官署の気圧データを1961年〜1999年の39年分収集した。また、同期間の台風データ(中心位置、中心気圧等)を収集し、天気図より台風中心から4方位(東西南北)の1000hPa半径を読み取った。
台風域内の気圧分布を検証する目的のため、台風が円形であり、上陸後の変形を受けていないと思われる期間を抽出した。即ち、台風が北緯35度以南にあり、4方位の1000hPa半径の比が最大で1.2倍以内のものを抽出した。
以上のデータを用い、式(4.1)〜式(4.4)のr0を経験式毎に作成した。