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1.2 調査研究の概要

 

本調査研究の全体の概要を図1.1に示す。この研究は平成11、12年度の2ヶ年計画で実施したものであり、最終年度の平成12年では、次の事項について研究を進めた。

 

1. 観測資料の収集・統計処理

衛星観測データ(ERS-1、ERS-2、TOPEX/Poseidon)、地上気象観測データ(気象官署)、台風ベストトラックデータ等を収集し、解析のために整備・統計処理を行う。

 

2. 台風域内の海上風の特性解析

ERS衛星の散乱計により測定された海上風データを用いて、台風域内の海上風の分布特性を解析する。

 

3. 台風域内の波浪分布の特性解析

TOPEX/Poseidon衛星の高度計データを用いて、台風域内の波高の分布特性を解析する。これと併せて、第三世代波浪モデルと新しいモデル海上風により台風域内の波浪推算を実施し、衛星観測と波浪推算の両面から、台風域内の波浪の分布特性を明らかにする。

 

4. 気圧分布経験式の検証

地上気圧観測データを用いて、台風域内の気圧分布経験式を検討する。

 

5. モデル海上風の作成

傾度風、海上風速/傾度風速の比、および台風移動に伴う風場を考慮して、台風域内の海上風速、風向分布を表現する経験式を作成する。

 

6. モデル海上風の検証

この研究で開発したモデル海上風、従来のモデル海上風、および衛星データとの比較を行う。

 

7. とりまとめ

 

 

 

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