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また、漏水などに対する安全対策として、海水流量調整器、漏水センサー、海水供給停止バルブを設置した。

(1) 海水流量調整器

本船の海水ラインから分岐した給水ラインに、海水流量調整器(横河電気製AE115SG-AJ1-A1DH/FRG型)を設置した(図2.2.2-7)。これにより観測システム全体に導入される海水流量値は、二酸化炭素測定装置の制御部で0〜20l/minまで任意に設定でき、その流量は二酸化炭素測定装置用のパソコン画面上に表示されるとともに、記録・保存される。本観測では14l/minに設定した。流量の安定性等は2.2.8項(2)で後述する。

 

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図2.2.2-7 海水流量調整器

 

(2) 漏水センサー

気液平衡器付近からの漏水や、排水タンク外に海水があふれた場合を想定し、排水タンクを囲むようにトレイを設置し(図2.2.2-8)、そのトレイ内に漏水センサーを2種類設置した(図2.2.2-9)。それらセンサーは浮子式漏水センサー(NOHKEN INC.製OLV-2T型)、導電式漏水センサー(NOHKEN INC.製NE20型)であり、どちらか一方でも漏水を検知すれば、全観測システムに供給している海水を停止する。海水の供給停止方法は、2.2.6項(2)および2.2.8項(4)で後述する。

 

 

 

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