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4) 堆積年数

各調査地点の平均重量堆積速度及び平均堆積速度を表-4.5に、堆積年数の測定結果を表-4.6に示す。積算重量深度に対する含水率及び210Pbの分布から、底泥の擾乱はないものと考えられ、全ての調査地点で堆積年数の特定が可能であった。平均重量堆積速度は、湾奥部のSt.1〜3で0.16〜0.21g/cm2・y、湾口部のSt.4及びSt.5では0.38〜0.45g/cm2・yとなり、湾奥部と比較すると、湾口部の平均重量堆積速度が大きくなっていた。平均堆積速度は、1.19〜1.89cm/yであり、St.1で大きくなっていた。「平成10年度 ダイオキシン類コアサンプリング調査」(環境庁)と比較すると、平均重量堆積速度は本調査結果は湾奥部では小さく、湾口部では大きくなっており、平均堆積速度はほぼ同程度であった。

既往事例の堆積速度と比較すると、0.1〜0.3 g/cm2/yとなっており、概ね同等の堆積速度であった。

 

表-4.5 平均重量堆積速度及び平均堆積速度調査結果

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※出典1:「平成10年度ダイオキシン類コアサンプリング調査」(環境庁)(調査地点は図-4.3参照)

2:松本英二、地球科学、17、1983

 

 

 

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