(9) 誘導・警告ブロック単体については、ほとんどの人がその存在や意味を知っていた。しかし、具体的な敷設方法については、知らない人が少なくなかった。
なお、今回の実験では、できるだけ定量的・客観的な事実の把握に努めるために模擬的な環境で実験を実施した。したがって、得られた結果を実際の駅環境に適用する場合は、慎重な判断が必要であろう。
文献
1) 楠神健、佐藤幸正、赤塚肇:視覚障害者の駅ホームからの転落に関する心理学的分析、鉄道総研報告、11(11)、pp.13-18、1997。
2) 大倉元宏、村上琢磨、清水学、田内雅規:視覚障害者の歩行特性と駅プラットホームからの転落事故、人間工学、31、pp.1-8、1995。
3) 通商産業省製品評価技術センター:視覚障害者誘導用ブロックに関する標準基盤研究報告書 −パターンの標準化を目指して(パターン単体と認知のしやすさの関係についての研究−、通商産業省、1998。
4) 通商産業省製品評価技術センター:視覚障害者誘導用ブロックに関する標準基盤研究最終報告書 −パターンの標準化を目指して−、通商産業省、2000。
5) 日本規格協会:JIS A5304舗装用コンクリート平板ブロック、1988
6) 運輸省:公共交通ターミナルにおける高齢者・障害者のための施設整備ガイドライン、1994。