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需要率

負荷の需要電力は、その機器の種類及び使用方法などによって決まり、各々の負荷電力の算定には一般に需要率が考慮される。需要率は、その設備の使用状態における最大需要電力と定格出力に対する入力の割合をいい、次によってあらわされる。

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需要電力は定格出力に対する入力より小さいことが多いが、これは電動機のように余裕をみて容量を選定しているのが通例であり、また、全負荷に近い状態で使われているものばかりでなく、軽負荷の状態で使われているものもあることが多いからである。

需要率は船の運転状態によって異なるが、一般に次の値が採用されている。

一般補機など 60〜95%

操舵機 20〜30%

電熱器 50〜100%

一般電灯

・航海中 70〜80%

・作業中 60〜70%

・停泊中 50〜60%

投光器など 100%

電力調査表は、前記のように船舶の運航状態ごとに各負荷の所要電力(入力)を算定し、これに需要率、不等率を考慮して作成される。表1に貨物船の電力調査表の例を示す。

 

 

 

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