日本語ナブテックスは、GMDSSで義務づけられた518kHzの英語による国際的な放送とは別に許可される自国語放送のひとつである。周波数はIMOの提案では490kHzとなっていたが、500kHzの遭難通信波が1999年まで有効なため、日本では424kHzの周波数が割り当てられた。
日本語放送は、基本的には国際的な放送と同じであるが、アルファベット及び数字のみでなく仮名及び漢字を扱うため、技術基準が追加されている。特に、見やすい文字、文書とするため、文字の大きさは10ポイント相当以上、1行あたりの文字数は、最大30文字となる。
2・2 デジタル選択呼出しのできる無線通信設備
2・2・1 デジタル選択呼出装置
デジタル選択呼出装置(Digital Selective Calling System)は、GMDSSに使用される通信設備で、略してDSC装置と呼ばれている。
DSC装置は、デジタル符号化信号を媒体とした通信方式で、MF帯及びMF/HF帯、又はVHF帯の周波数を使用している。