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(A) 感度の測定;

図5・27で出力スイッチSを2の位置で感度を測定する。出力計で標準出力(放送用は50mW、商用は10mW)となるときの受信機に加える信号発生器出力を、受信周波数を変えて測定すると図5・28(a)に示すような感度特性が得られる。

 

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図5・28 受信機の感度と選択度特性

 

標準出力となるときに入力に加える電圧が小さいほど感度がよい受信機となる。

 

(B) 選択度の測定;

選択度は受信する周波数以外の周波数を抑圧する能力で、混信を防ぐ特性をいう。選択度の測定は図5・27の構成で出力スイッチSを2の位置とする。選択度の測定法には入力電圧を一定として受信機を同調周波数に固定したまま、信号発生器周波数を変化したときの出力計の読みから求める入力一定法と、出力電圧を一定に保つように信号発生器周波数を変化しながら信号発生器電圧を変化させたときの受信機入力電圧から選択度を求める出力一定法がある。受信機が飽和することなどから一般には出力一定法が行われている。

図5・28(b)に出力一定法による選択度特性の一例を示す。横軸は信号発生器の周波数と受信機の同調周波数の差(離調周波数)、縦軸は出力一定となるために必要な信号発生器出力電圧を同調周波数における入力電圧を基準とした相対入力電圧で示した。

 

 

 

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