図5・1の( )内に示すように生物として考えると増幅度Gの対数をとり
として計算した方が人間の感覚に近い出力電圧が得られる。また、対数をとることにより大きな数の有効数字が少なくできて計算がしやすくなる利点もある。
(5・3)式の対数log10は10を底とした常用対数で、係数20は電圧や電流の場合の定数である。(5・3)式のように対数をとる場合の量をデシベルと呼び、(dB)で表す。
dBのdは英語の10、decimalから10を底とする対数、及びBは電話の発明者Bellからとった量でBは名前なので大文字を使う。
20log10Gv=Gv
と表せる。Gv(dB)からV0やViを求めるには(5・4)式から逆算して
となる。定数が20ではなく10となることに注意が必要である。