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となる。RΩはアンテナ線の導体抵抗で、オームの法則による電力損失分である。RAが電波として放射されるアンテナ電力の抵抗で、アンテナ実効抵抗と呼ばれる。RΩが小さくてRAが大きいほど能率よく電波ができる。

アンテナの共振周波数fr(Hz)と等価回路定数との関係は

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アンテナ放射電力PA(W)は

PA=(IA)2×RA (3・8)

で計算される。IAは給電部におけるアンテナ電流である。

図3・12に開口面アンテナの例を示す。(a)角錐ホーン、(b)円錐ホーンのように開口部から直接電波が前方に放射されるか、(c)反射板付きダイポールのように反射板により反射した電波を放射するアンテナがある。開口面を大きくするほど電波が集中して鋭い指向性のビームとなって前方に放射できる。

パラボラアンテナの指向性を図3・13に示す。放射電力が最大値の半分となる放射ビームの幅をアンテナの指向幅θ−3dBとする。電力が半分の値はデシベル表示で最大値より−3dB電力が低くなる方法である。電界では−6dB(0.707)となる。

 

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図3・12 開口面アンテナの例

 

 

 

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