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図1・17 磁極と磁力線

 

N極とS極との間は磁力線により引き合い、同じN極またはS極間は反発して押し合う。磁極間に働く力の大きさと向きもクーロンが発見してクーロンの磁気力の法則と呼ばれ、その大きさは電気力と同じに磁極の強さに比例して、極間の距離の自乗に反比例する。

鉄、ニッケル、コバルト等の金属は磁石によく吸い付けられる。このような材料を磁性体と呼ぶ。銅、アルミニウム等の金属は磁石に吸い付かない。このような金属を非磁性体と呼ぶ。ガラス、木材、陶器等の絶縁体は非磁性体である。

図1・18に示す2つの磁気量M1とM2間に作用する磁気の力はクーロンの法則から

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となる。ここで、μは透磁率と呼ばれ、磁気量が置かれている媒体の磁気的性質による定数である。真空のμOに対するある媒体のμを比透磁率μrと呼ぶ。真空の透磁率はμO=4π×10-7である。

地球の磁力を地磁気と呼ぶ。地磁気は海中や地中の中にも入り込むことができる。

 

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図1・18 磁気力、F

 

 

 

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