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(4) 表示器

(a) 距離レンジ、表示方式の切替え後、1回目【4回目】の走査で、航海用レーダーで得られるレーダーエコー及びARPA情報(物標に係る距離、真方位、最接近地点における距離(CPA)、最接近地点に至る時間(TCPA)、真針路、真速力(対水及び対地))が表示されることを確認すること。また、ベクトルを表示させた状態でレンジスケールを変化させ、そのとき各ベクトルが消滅せず、かつ、各ベクトルの長さも距離レンジに応じ正しく変化することを確認する。

(b) 使用中の表示方式が明示されることを確認すること。

ベクトルによる移動予測を行うものにあっては、真ベクトル又は相対ベクトルの方式が明示されていることを確認する。

(c) 真針路及び真速力、又は真ベクトルを表ホする場合には、対水速力又は対地速力のいずれであるかが表示されていることを確認すること。

イ. 真ベクトルを表示する場合は、対水、対地速力のいずれかが表示されていることを確認する。

ロ. 速力の種類が明示されていることを確認する。

(d) 追尾物標の運動(又は移動)の予測がベクトル又は図形で表示され、その大きさは、時間調整機能付きのものについては、その大きさが時間に比例することを確認すること。

イ. 追尾物標を捕捉完了後、1分以内にそれぞれの物標の移動の概略の予測がベクトル又は図形で表示され、かつ、すべての追尾の状況が同時に数字及び文字で表示されること、並びにこれらの表示が連続的に更新されることを確認する。

1] 本船が定速で直進中に、ブイ等の小物標を自動及び手動で捕捉して追尾させ、ベクトル等が表示されることを確認する。

2] これらのベクトルが本船の移動に従って、自動的、かつ、連続的に更新されていくことを確認する。

ロ. 追尾物標を捕捉完了後、3分以内にそれぞれの物標の移動の予測がベクトル又は図形で表示されることを確認する。

1] 自船の針路と速力を一定に保持し、この状態において固定物標を捕捉して追尾させる。

2] 自船とこの目標のARPA情報を記録する。

3] これらのデータから計算によってCPAを算出する。

 

 

 

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