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(e) 導波管に準じる電線路、レーダー用信号ケーブル、電源用電線及びこれらの貫通金物、支持金物等にさび止めのペイントが塗布されるなど、接続状態に異常がないこと。

(2) 導波管を開放する場合、一方の導波管を固定したままで他方の導波管だけを移動して導波管の接続や取り外しを行うと、接合面を傷付けて防水効果を低下させることがある。このため、必ず両方の導波管を同時に動かしてOリングを傷付けないように注意して作業すること。(図3・6参照)

フランジの接続面には、必ず新品の適合規格品のOリングを使用すること。

Oリングは傷つきやすいので、チョークフランジの溝に、ねじれやはみ出しのないように注意して入れる。取付けの要領は、溝にOリングを入れて一部分をつまんで内側に軽くねじりながらはめ込むとよいが、はめ込まれた状態ではねじれていてはいけない。

フランジの接続は、ステンレス製のねじとスプリングワッシャを用いて、両方のフランジが完全に密着するまで締め付ける。

接続面の防水のため、フランジの合せ部分の全周と、締付けねじの周囲にコーキング材を塗るとよい。

(3) 導波管や同軸管の空中線部への接続面及び支持固定部分に、破損、亀裂、腐食、緩み等はないか。

空中線部への接続部分に導波管や同軸ケーブルの重量が加わると、空中線部の接続面が破損するおそれがある。このため、導波管や同軸ケーブルは、これらに無理がかからないようにしながら確実に固定する必要がある。

導波管の固定や指示に金具(金属製のもの)を使用する場合には、電食防止のために亜鉛テープを巻くか、又は合成樹脂製のものを使用し、かつ、金具の締付けにより導波管がつぶれないように注意すること。締付けねじは、さび止めのためステンレス製のものを使用した方がよい。

(4) 導波管の内部への浸水により、感度の低下があると判断されるときには内部点検を行い、修復後は必ず気密試験を行って確認すること。

気密試験の要領は、前4・4・1項の〔注〕と同じなのでこれを参照されたい。

 

 

 

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