4・3・2 定期の点検整備要領
(1) 取付状態
空中線部の取付状態に異常がないこと及びふく射ビームの障害となる構造物がないことを確認する。
(2) 電波のふく射面
電波ふく射面を点検し、汚損、亀裂その他の異常がないことを確認する。
(a) 電波ふく射面は、特殊な樹脂製の保護カバーで覆われて防水構造になっているが、この面は電波が透過するため、十分注意して点検整備を行う必要がある。
(b) ふく射面が煙、塩、塵挨などによって汚れていないことを確認する。
(c) ふく射面には絶対に塗装をしてはいけない。もし、ペンキなどが付いているときには、適当な溶剤を用い、丁寧に、かつ、慎重に取り除くこと。
(d) 長年の使用で風化してガラス繊維が白く浮き出していたり、小さな破損や亀裂を生じている場合には、エポキシ樹脂系の接着剤で補修すること。
(e) ふく射面の周囲の防水コーティングが傷んでいるときにはメーカーと相談し、使用されているコーティング剤と適合したものを使用して補修する。
(3) ペデスタル部
(a) 露出している金属部分、取付ねじなどが腐食していないことを確認する。
イ. 空中線部の露出部分に使用されているねじ類などは特に腐食しやすいので十分念入りに点検する。