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このため、導波管の振動を機器に伝えないために導波管と受信機の間に挿入されたり、ベンドでは対応できない曲がり部分に使用されたりするが、損失が大きいので、使用数は1個を限度とする。

フレキシブル導波管の許容曲げ内半径はH面を曲げる場合は350mm、E面を曲げる場合は150mmであり、許容ねじり角は160度/mである。

この導波管の適用例を<図3・12>に示す。

 

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図3・12 フレキシブル導波管の取付例

 

3・7 楕円導波管

3・7・1 導波管の構造

楕円導波管(楕円可とう導波管)は、断面が楕円形をした波状を持つ銅製の導波管とそれを保護する硬質のポリエチレンから構成されている。この導波管は、外圧に強く、曲げやすく、長尺であり、かつ、ベンドやフランジなどが不要である。

使用周波数帯としては、現在のところ、1GHzから16GHzまでのものがある。

導波管の許容曲げ半径及びねじり角については、メーカーの資料に明示されているので、厳守すること。

楕円導波管の構造の一例を<図3・13>に示す。

 

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図3・13 楕円導波管の構造

 

3・7・2 導波管の接続

楕円導波管の接続に使用する材料の一例を<図3・14>に示す。

(1) 準備作業の一例を図3・15以降の図によって次に説明する。

(a) 表面の絶縁物を丁寧にはぎ取る。

(b) 導波管表面の付着物をアルコールを含ませた布などで除去する。

(c) 6]の導波管用シールを絶縁物まで押し込む。

 

 

 

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