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(a) キングソルダ#101とフラックス#6

(b) JS 445Dとフラックス#27

(c) 金属溶材#318とフラックス#304

(3) 手順

(a) フランジに挿入した導波管の切断面が、フランジ面と一致しているか確認する。

(b) フランジ面をレンガの上に置き、この面と導波管が直角になるように工夫して固定する。

(c) フラックスをろう付けする部分に薄く塗布する。

(d) ガスバーナーで溶接部を約620〜700℃になるように均一に加熱する。バーナーの火色の変化に注意していると、丹銅の場合は、赤色→緑、青色→白色に変化することが分かり、この白色になったときが適温である。また、フラックス#6を使用の場合には、加熱すると、あめが溶けるように流れだし、これが透明になったときが適温である。このとき、銀ろうを接触させると、ちょうど、はんだを流すときと同じように流れる。必要以上に加熱すると、フラックスが溶ばいの役をなさなくなったり、導波管にひずみを生じたりして、失敗することがあるので注意を要する。

(e) フラックスの残りかすは、銀ろうが固まり、ろう付け部分が冷えきらないうちに清水に浸して、ワイヤブラシで除く。このフラックスが残っていると腐食のおそれがあり、また、フラックスを取り除かないと、ピンホールがあっても発見できず、後日水漏れの原因となる。ただし、このとき急冷するとひび割れが発生するので注意を要する。

なお、使用する銀ろうやフラックスの種類によっては、水洗いの前に酸洗い(比重1.1位の硫酸液)が必要なものもあるので、銀ろうとフラックスの使用書に十分注意し、それに従うこと。

(f) 冷却後、フランジ結合部の面がフラットであるか確認し、必要あれば若干やすりやサンドペーパーで修正する。

(g) ろう付け部分に、ピンホールがないか入念に調べ、気密テストを実施する。

 

3・5・4 気密テスト

(1) 運輸省の検査基準(検査の方法)

導波管に50〜100kpa(0.5〜1.0kg/cm2)の圧力を30分以上かけ気密試験を行い、内気圧が10%以上減少しないことを確かめる。

 

 

 

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