2] 電線路の遮へいは、接地された金属隔壁若しくは金属コンジットによるか又は適当な遮へい付きケーブルによること。
ニ. 電線のよ(撚)り(ツイスト)
1] 特に低レベル信号を伝送する敏感電線路は、より線(ツイストケーブル)を用い、全長にわたって遮へいされることが望ましい。
2] より線は、次の各号によることが望ましい。
(i) 対称性に注意して均一によ(撚)る。
(ii) よりのピッチは約5cm以下とする。
ホ. ケーブルの接地
ケーブルの遮へいの接地は原則として次の方法による。
1] 敏感電線路で特に低レベル信号を伝送する電線路の遮へいは、一端のみで接地し、信号の経路として使ってはならない。また、遮へいが途中で船体と接地しないように絶縁された、遮へい付きケーブルを用いることが望ましい。
2] 敏感電線路では、機器側で接地すること。ただし、検出端が接地されている場合は検出端で接地すること。
3] 敏感電線路では、電線路の長さが妨害信号の1/8波長以上となる場合は、端接地でなく両端で機器の外箱に接地する方が望ましい。
4] 遮へいは、一つの心線と同様に考え、電線の布設全長にわたって連続させること。ケーブルが接続箱等により中継される場合は、遮へいのための端子を設け、遮へいの相互接続を行うこと。
5] 妨害電線路の遮へい又はがい装の接地は、電線路の両端で行うこと。なお、そのがい装は、なるべく多くの箇所で、自然接地することが望ましい。
6] 機器の据付けボルト又は箱体で自然接地するような場合は、すべての接触面に電気的導通がなければならない。塗装の除去及び、さびや汚れの除去にも注意を払い、必要によっては導電性防食塗料を塗布するなどして、長期間にわたって、接地効果を保つように配慮しなければならない。
ヘ. その他の注意事項
単心ケーブルを使用しなければならない場合は、その往復線はできる限り接近して布設し、ケーブルによってループが形成されないように注意しなければならない。