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図2・13

 

船体へのバルクヘッドフランジの取付けに当たっては、メーカーの工事用図書にある取付寸法等を示し、造船所にコーミングの取付けを依頼する。

 

2・3・6 ケーブルの布設

(1) 同軸管の布設(図2・14参照)

 

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図2・14 同軸管の構造例

(型式HF-20Dの実例)

 

ここでいう同軸管とは、3GHz帯(Sバンド10cm波)の航海用レーダーの導波管に代わるものとして使用されている図2・14のような構造のものである。

(a) Sバンドレーダーの送受信機と空中線の間の電波の伝送線路としては、導波管の代わりに同軸管(又はRF同軸ケーブルという。)を使用することが多い。電波の損失は1mあたり0.08dBあり、損失を最少とするためにもその長さはできるだけ短くなるように布設しなければならない。

ケーブルのクランプや甲板の貫通等は、通常のケーブルと同様に取り扱うことができる。

(b) 同軸管の許容屈曲半径

布設作業中に2〜3回は屈曲しなければならないことがあるが、その場合の許容屈曲半径は250mmで、これ以下の半径で急激に曲げてはならない。

(2) 高周波用同軸ケーブル

(a) レーダーのトリガ信号や映像信号の伝達用として使用されるものに、ポリエチレン絶縁の高周波同軸ケーブルがある。高周波同軸ケーブルは、構造上から、普通同軸ケーブル、平行2心型ケーブル及び同軸2心型ケーブルに大別される。

 

 

 

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