(b) 前方のマスト等により、どうしても視界が妨げられるときに、2台装備であれば1台は後に残し、1台はフォアマストに移動することも考えられる。
(4) 基準(又は操舵)磁気コンパスその他の機器との関係
(a) 基準(又は操舵)磁気コンパスとの距離は、空中線部ペデスタルに記載してある安全距離以上離す。コンパスはレーダーの装備が終了後自差修正を行う。
(b) 方探の場合は、ループ空中線をレーダー空中線垂直ビーム幅の中に置かなければよいが、方探メーカーによっては独自の制約を設けていることがあるので、詳細は方探メーカーと相談すること。装備後誤差カーブを取っておくこと。(図2・9参照)
(c) GPS
GPSの空中線は、方探と同様にレーダー空中線垂直ビーム幅を避けて装備すること。詳しくはメーカーとよく相談すること。
(d) ロランC、その他
これらの空中線はレーダー空中線部から可能な限り離して装備することが望ましい。それぞれのメーカーに相談した方がよい。
2・3・2 表示器(指示器)
(1) 取付場所の選定
(a) 周囲にストーブ、ヒーター等の高温物がないこと。
(b) 湿気のないこと。窓際に設置した場合には、窓の防水を完全にし、視界を妨げない構造にしておかなければならない。
(c) 一般には空中線部の高い方のレーダーをチャートテーブルの近くに設置しているようである。それは、自船の障害物からの反射が比較的少なく、また、第二レーダーが避けることのできない、レーダーマストの影響が全く映像に現れないからである。