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第3章

(問1)

(イ) ヒーター

(ロ) カソード

(ハ) 第1グリット

(ニ) 第2グリット

(ホ) 集束コイル

(ヘ) 偏向コイル

(ト) アノード

(チ) 蛍光面

(動作原理) CRTの管の外部に電磁コイル(偏向コイル)を巻き、それに適当な電流を流して管の一部に磁界を作ってやると、フレミングの左手の法則によって電子ビームを曲げることができる。上下と左右への偏向には二組の偏向コイルが必要であるが、レーダーのPPI像を作るためには、一組の偏向コイルをレーダーの空中線の回転に同期して回転させ、このコイルにのこぎり波の電流を流してやると、電子ビームは管面の中心から外周に向かって偏向し、同時にその偏向の向きはコイルの回転とともに管面を一周するように変化をして、所要のPPI像が作られる。

(問2)

サイリスタはシリコン制御整流素子又はSCRと略称され、ちょうどサイラトロンと同じような動作をする半導体素子である。SCRは図で示すようにPNPNと四層からなる接合素子で構成され、一段目と三段目図及び四段目に金属板を付けて端子を引き出し、それぞれを、アノード(陽極)、ゲート及びカソード(陰極)と呼ぶ。ここで、アノードに正、カソードに負の電圧をかけると、一段目のホールと二段目の電子はその境界J1でそれぞれ下方と上方に移動し、また、三段目と四段目の境界J3においても同様で、互に境界を通って移動しあうが、二段目と三段目の境界J2は空乏層となり、全体的には電流は流れない。この状態で電圧を順次高くしていくと、ツエナー現象によって突然電流が流れるようになる。このツエナー現象を、ゲートに正に電圧をかけることによって、アノードの電圧が比較的低いときでも起こさせて、電流を流そうというのがサイリスタである。一度ツエナー現象が起こると内部抵抗が小さくなって大きな電流が流れつづけるので、サイラトロンと同じような効果を持つようになる。

 

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サイリスタの構成

 

 

 

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