FTCの効果を図4・38に示す。図の(a)は船と降雨の状態であり、(b)はFTCのOFFの状態で、物標のエコーは雨からのエコーに埋もれて見えなくなる可能性があるが、(c)はFTCをONにして微分された状態で、雨のエコーは消え、物標のエコーの微分波形のプラスの部分が映像として表示される。 リミッタ回路の目的は、ある設定レベル以上の信号が入ると振幅制限して、映像の輝度を一定に保つためのものである。その動作を図4・39に示す。
FTCの効果を図4・38に示す。図の(a)は船と降雨の状態であり、(b)はFTCのOFFの状態で、物標のエコーは雨からのエコーに埋もれて見えなくなる可能性があるが、(c)はFTCをONにして微分された状態で、雨のエコーは消え、物標のエコーの微分波形のプラスの部分が映像として表示される。
リミッタ回路の目的は、ある設定レベル以上の信号が入ると振幅制限して、映像の輝度を一定に保つためのものである。その動作を図4・39に示す。
図4・39 リミッタ回路の動作
4・6・7 STC回路 海上が非常に荒れているようなとき、CRTの中心付近が明るすぎて、自船の近くにある物標が見えなくなってしまう。これは近くの波からの反射波のために起こる現象で、海面反射といわれている。これを防ぐためCRTの中心付近の感度を下げて海面反射を抑制するための海面反射抑制回路(STC: Sensitivity Time Control)回路がある。
4・6・7 STC回路
海上が非常に荒れているようなとき、CRTの中心付近が明るすぎて、自船の近くにある物標が見えなくなってしまう。これは近くの波からの反射波のために起こる現象で、海面反射といわれている。これを防ぐためCRTの中心付近の感度を下げて海面反射を抑制するための海面反射抑制回路(STC: Sensitivity Time Control)回路がある。
図4・40 STCの電圧波形
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