実際の波形は、底部DCと頂部ABの幅が異なるので、パルスの立ち上がりDAと、立ち下がりBCにおける振幅の、約70%に相当する二点間の幅を、パルス幅τとすることが多い。
レーダーで距離を正確に測定するためには、送信パルスの波形ができるだけ方形波に近いことが望ましい。一般に、立ち上がりは立ち下がりよりも容易に鋭くできるので、距離の測定には、立ち上がりを利用している。
(2) パルス繰り返し周期
一つのパルスの立ち上がりから、次のパルスの立ち上がりまでの時間(パルス間隔)を、パルス繰り返し周期といい、パルス繰り返し周期をT、パルス繰り返し周波数をfとすれば、次の関係がある。