(2) 距離の線(円)
レーダーで測定される距離の円、測距儀で測定される距離の円等がある。
レーダーで測定される距離の測定精度は概略送信パルスのパルス幅で決まり、パルス幅が0.25μsでは約40m程度である。しかし、ブラウン管の表示画面上で測定するときは、遠距離レンジになると輝点の大きさが占める距離が大となり精度が悪くなり、8浬レンジで約100m、20浬レンジで約250mとなる。
(3) 距離差の線 図7・2
二つの無線極からの電波到達時間の差は、それらの局からの距離の差を表し、一定の距離差の線はその二局を焦点とする双曲線群のうちの一本であることから、時間差を測定して得られる双曲線が距離差による位置の線ということになる。
複数の組局から得られた双曲線の交点として、位置を求める航法を双曲線航法といっている。