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この信号をスペクトルアナライザにより周波数軸上で観測すると(c)に示すように2本のスペクトルとして分離して表示できる。

 

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図5・17 信号の3次元表示

 

(A) アナログスペクトルアナライザ

図5・18にスペクトルアナライザの原理図と外観図を示す。被測定信号にはいくつかの周波数成分が含まれているとする。その内のfs成分を抜き出して表示するにはローカル発振器から信号f0を発生してその間の差周波数fiを周波数変換機(X)とバンドパスフイルタを通してオシログラフの垂直軸(Y軸)に加える。

Y軸の振幅は差周波数fi

fi=fs−f0   (5・42)

のエネルギーを表示する。バンドパスフイルタは狭帯域で一定のfi成分のみを通過させる。ここでローカル発振器の周波数f0を直線的に変化するとf0よりfiだけ高い信号のfs成分のエネルギーのみがY軸に入力される。一方、ローカル発振器の周波数を直線的に変化させるためののこぎり波をオシログラフの水平軸(X軸)に加えるとローカル発振器の周波数に比例したX軸が掃引されるので周波数スペクトルが表示できる。

 

 

 

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