送信機から高周波電流を流すとアンテナ電流が周期的に磁力線と電気力線をアンテナから空中に押し出して電波として放射される。電波は電気力線と磁力線が空中を伝ぱんするので電気磁気波であるが省略して電磁波となり、さらに短く電波と呼ぶようになった。
アンテナを電波法で空中線と呼ぶ。図3・2に空中線から電気波(電気力線)と磁気波(磁力線)が放射されて伝ぱんする状態を描いてある。垂直に空中線を置くと電気波は垂直面内を波状に伝ぱんする。これは電気力線が垂直面内に生じるからである。磁力線は水平面内に生じるので磁気波は水平面内で波状となり伝ぱんする。電気波と磁気波はお互いに直交した面内に沿って進行する。