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Gは増幅器の増幅度、βは帰還回路の増幅度である。増幅器出力を帰還回路を通して入力に戻すと図2・4の合成増幅度Aは

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となるので

Gβ=1   (2・8)

の条件のときA=∞となり回路が発振して電圧を発生する。帰還回路にLC回路や水晶回路をいれるとその共振周波数の発振電圧を発生できる。図2・5に水晶発振回路を示す。(a)はコルピッツ回路でトランジスタ出力を水晶L3を通して帰還している。(b)はハートレイ回路で出力をコンデンサーC3で帰還して水晶L1で共振させている。

 

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図2・5 水晶発振回路

 

2・2・3 変調回路と復調回路―変調度と変調率、AM変調、FM変調、PM変調、DSBAMとSSBAM

音声やビデオ等の信号を遠くに届けるには高周波電圧にのせる必要がある。この操作を変調と呼び、信号を変調波、高周波を搬送波という。変調する回路が変調器となり送信機内に組み込まれる。変調された電波を受信して信号成分を取り出す操作を復調と呼び受信機内に組み込まれる。

図2・6にアナログ変調された波形を示す。(a)変調信号で音声やビデオ等のアナログ電圧である、(b)振幅変調波(AM波という)で信号に対応して振幅が変化する、(c)周波数変調波(FM波という)で信号に対応して周波数が変化する、(d)位相変調波(PM波という)で信号に対応して搬送波の位相が変化する。FM波と比較すると波形の粗密の位置がずれているだけで全体としてはFMとPMの波形は区別がつかない。

 

 

 

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