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3・2・7 並行運転試験(2・2・12参照)

(1) 並列投入・負荷移行試験

1台の発電機を適宜の負荷において、定格電圧、定格周波数、定格力率(又は100%力率)で運転中、他の発電機をこれと並列に投入して負荷を移動し並列投入の難易及び任意の負荷分担において異常のないことを確認する。

この試験は、発電機駆動原動機の調速機の動作性能と各発電機の負荷の調整機能を確認するために行うものである。

(2) 負荷漸変試験

(a) 試験方法

発電機が2台以上あって並行運転を行う計画になっている場合にはこの試験を実施する。

発電機は各2台づつ並行運転を行い各発電機に定格負荷の75%負荷をかけた状態で、電圧、周波数を定格値に、かつ負荷率を定格出力比になるように調整した後、総合負荷を[75%→100%→75%→50%→20%→50%→75%→100%]と順次変化させ、各総合負荷における両機の負荷分担状態及び安定度を計測し、負荷分担の不平衡値が規定値以内にあることを確認する。計測は電圧、電流、出力、周波数(回転速度)を測定する。

(b) 試験結果

船舶設備規程の規定値は交流機及び直流機共に各発電機の比例分担すべき負荷の変動がその発電機の定格負荷(kW)の±15%未満としている。なお、NK規則の場合は各機の定格出力による比例配分の負荷と各機の出力の差がそれぞれ最大機の定格出力(kW)の±10%以内(直流機)、15%以内(交流機)としている。

(注) この試験は、自動負荷分担装置が装備されている場合は外して行うこと。

 

 

 

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