すなわち、電動機始動電流を定格電流の約6倍と仮定した場合は発電機定格出力の約1/8以下であれば直入始動としても瞬時電圧降下は15%を超えることはない。
(b) 原動機容量
大形電動機始動時に発電機用原動機へ掛かる有効電力が原動機の出力を超える場合は全電圧始動とすることは出来ない。
一般に発電機用原動機は110%30分の過負荷定格を持っているので次式が成立する範囲では全電圧始動が可能である。
ただし、
Pb:電動機始動時のベースロード[kW]
V:電動機定格電圧
Is:電動機全電圧始動電流
cosθ:電動機始動力率
Pe:電動機定格出力[kW]
η:発電機効率
ここでPbは電力調査表から、その他の値はメーカーからデーターを入手して計算をすること。
(c) 発電機容量
発電機は150%1分間の過負荷耐力をもっている。(NK規則では150%2分間の過電流耐力)。