(i) 交流分
短絡電流の交流分の大きさは、発電機のリアクタンスにより決定される。
この発電機の短絡電流は短絡の瞬時が最大で時間の経過とともに減衰する。この減衰の速さ(割合)は発電機の種類によって大きく異なるが、このように短絡電流が時間の経過とともに減衰するのは、発電機の内部リアクタンスが時間の経過とともに増加するからである。
いま、誘起電圧は短絡が発生してからも変わらず、それまでと同じく一定であると仮定すると発電機の短絡電流は次式で表すことが出来る。
(式1)をよくみると、短絡電流Iacが最大となるのは短絡瞬時、すなわちt=oの時でかつ、短絡時の電圧の位相が零又はπ(180°)の時である。このことは(式2)の持続短絡電流についても同じことが言える。