故にL1及びC1は68Hzの周波数に同調し、また、L2及びC2は52Hzの周波数で同調するように製作されている。故に周波数が68Hzの場合はM1の電流I1は最大でM2の電流I2は最小、周波数52Hzの場合はM2の電流I2は最大でM1の電流I1は最小である。そこで、M1とF1とにより生ずるトルクT1とM2とF2とにより生ずるトルクT2とは互に反対方向となるようになっているから、この両トルクが平衡した位置で可動コイルは静止する。この原理によって周波数計が構成されている。
この計器は、同調回路を用いて共振現象をとらえているので、きわめて感度のよい計器といわれている。