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図2.118 トランジスタインバータの主回路

 

(3) VVVFインバータの利点と要注意事項

(a) 利点

(i) 他の速度制御方式に比べ、効率が高く、低速においても損失は高速時とほとんど変らない。

(ii) 広範囲に効率よく無段階の速度変化が得られる。

(iii) 低周波数、低電圧において始動することにより、始動電流を低く抑えることができる。

(iv) 電源力率は電動機負荷力率に関係なく、コンバータ部の整流器力率により決るので、通常の三相ブリッジ整流器結線の場合は約95%の高い入力力率が得られる。

(v) 通常の運転速度が最高速度より隔りが大きい程、大きな省エネ効果が得られる。

(b) 要注意事項

(i) インバータ運転専用として設計されていない通常の電動機の場合は、高調波の影響で電動機の熱損失が増加する傾向があるので、温度上昇限度に対する余裕、運転負荷の大きさ及び自己冷却効果の低速域における低減の程度等について考慮を要する。

 

 

 

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