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(6) GTO

GTOはGate Turn Off Thyristor (ゲートターンオフサイリスタ)の略で、その基本構造はサイリスタと同様にPNPNの4層より成っており、陽極、陰極、ゲートの3端子を持っているが、ゲートターンオフができる特徴を有している。GTOは陽極に電圧がかかったままでゲート信号により、即ちターンオンにはゲートに正のパルスを、ターンオフにはゲートに負のパルスを印加することによって電流のオンオフを行うことができる。

(7) ユニジャンクショントランジスタ

ユニジャンクショントランジスタ(UJT)はオンオフ制御動作を行う代表的な回路素子である。UJTにはエミッタ、ベース1及びベース2とよばれる3つの端子があり、図2.78に示す如く、それぞれE、B1及びB2の記号で表示される。

UJTのB1-B2間に一定の直流電圧VBBを加えておき、E-B1間にはエミッタ電圧VEを加える。VEがある一定電圧VPより低いときは、エミッタにはごく僅かの漏れ電流が流れるだけで、実用的には遮断されオフ状態に保たれる。ところでVEがVPの値に達すると、エミッタ電流は急激に増加すると共に、E-B1間の抵抗は極度に低下し導通状態となる。即ちUJTはターンオンする。オン状態でVEが下りエミッタ電流がある一定以下になると再びオフ状態に復帰する。UJTはこの特性を利用してサイリスタの点弧回路に広く用いられている。

 

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図2.78 UJTの基本回路図

 

2・7・2 半導体整流器

電力を交流から直流に変換することを整流又は順変換というが、この変換には一般に半導体整流器が使用されており、整流器の使用目的によりダイオード又はSCR(以後サイリスタという。)の整流素子が用いられる。ダイオードでは、それ自身が電圧調整の機能を有していないので、出力側の直流電圧を調整するには、電源の交流電圧を変化させる必要があるが、サイリスタを使用する場合は交流側電圧一定のままで、直流出力の電圧を自在に調節することができるので、サイリスタを使用した整流器を他と区別して制御整流器とも呼ぶ。

 

 

 

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