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回路図記号で表示する場合は一般に図2.71に示す表示法による。

トランジスタの動作を最も多く採用されているエミッタ接地の接続の場合について次に説明する。

118-1.gif

エミッタ接地の場合のトランジスタの出力静特性の一例を図2.73に示す。この図はベース電流を幾通りかに選び、それぞれの値を一定としてコレクタ電圧対コレクタ電流の関係を示したものであるが、コレクタ電圧10Vにおいて、ベース電流を100μA変化させると、コレクタ電流が約9.5mA(100μAの95倍)変化することを示している。

トランジスタでは通常、入力電流をベースとエミッタ間に加えると、コレクタから増幅される出力として電流を取り出すことができる。エミッタ接地のトランジスタ回路でエミッタとベース間に微少交流入力信号電圧を加えて、コレクタ側に交流出力電流icが2.74図に示すように電流が増幅されて取出される。

 

 

 

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