内鉄形、外鉄形の鉄心は厚さ0.3〜0.5[mm]のけい素鋼板を短ざく形に切ったものを積み重ねて作る場合が多くこのような構造のものを積み鉄心又は成層鉄心といっている。成層にする理由は鉄心内に生じようとする、うず電流損を小さくするためである。
巻鉄心形は帯状のけい素鋼板を、ロール状に巻いたもので磁束の通る方向に対して積み鉄心のようにすき間ができないこと及び磁束が通りやすいように、内部の結晶を帯の長さの方向へ揃えてある方向性けい素鋼板と呼ばれているものが用いられているため小さな鉄心で多くの磁束を効率よく通すことができ、したがって、変圧器を小形、軽量化することができる特長がある。