(4) ボルト、ナット及び小ねじの止め方
(a) 小ねじ及びボルト、ナット類は振動、衝撃によってゆるまないよう有効な回り止めを施すこと。
(b) タップ穴にはいるボルトの有効ねじ部は0.8D以上であること。ただし、薄板にタップ立てした場合は有効ねじは2山(アルミ合金の場合は3山)以上とする。
(c) ボルト長さはナットの頭から1.5山以上つき出す長さとする。
(d) アルミニウム合金、合成樹脂などの材料はなるべく直接ねじを切るのを避けること。
(5) 合成樹脂材料の加工
(a) 合成樹脂材料は十分からしたものを使用する。
(b) フェノール樹脂材料は機械加工の作業が終ったら乾燥し、加工面に絶縁ワニス処理を行うこと。
(6) 配線方法
(a) 配線は適当な間隔で固定すること。
(b) 配線は局部的な高温の発熱体から遠ざけること。
(c) 配線は許容電流範囲内でたばねて縛るか、又は絶縁テープで巻くこと。
1・3 部品
1・3・1 ボルト、ナット及び小ねじ
(1) 小ねじはなるべく、丸頭小ねじを使用しないこと。また、小ねじの先端で電線を締付ける場合は平先のものを使用すること。
(2) ボルト、ナットは等級並3以上のものを使用すること。
1・3・2 各部品
部品はできる限り日本工業規格のものを使用すること。
(1) 電気計器
(a) 階級の適用は次を参考とすること。