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表7.1 接地方式と適用機器

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7.3.1 メタルタッチによる方式

発電機や電動機などは、取付部のメタルタッチで十分接地されることが多い。ただし、この場合は、取付脚部と取付台との接触面は、少くとも取付脚の一つに対して、塗料をはがしてよく磨き、面を平滑にして接触をよくしておかなければならない。

比較的小形の機器では、歯付き座金などを使用して取付けると、上記と同等の効果がある。ただし、この場合は、塗料をはがしたり磨いたりする必要はない。(図7.2参照)

 

7.3.2 接地線による方式

機器の非導電金属部と船体金属構造物との間を接地線により接続する方式であるが、接地線を確実に接続できる接地用端子又はそれに相当する金物をそれぞれに設ける必要がある。船体金属構造物に金物を設ける代りに、機器取付用のボルトを利用してもよい。

いずれの場合にも、接地線はできるだけ短くし、締付け部には有効な回り止めを施さなければならない。

 

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(注) ねじ、ボルトの呼び径は、6mm以上とする。

図7.1 接地用金具の船体取付例

 

接地線としては、固定ケーブル内の接地導体を使用する場合と別に独立の接地線を設ける場合とがある。ただし、鉛被ケーブルの鉛被のみを接地線とする方法は認められていない。

断面積の小さい場合は銅より線又は銅編組線を、大きい場合には銅編組線を使用する。なお、接地線には塗装を施してはならない。

機器を単独で接地する場合の接地線の断面積は、NK鋼船規則検査要項(H編)では、表7.2のようになっている。

 

 

 

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